ナヅナ家のはっちゃけ日常。    時々SSも落っこちてたり。


by meniydaichuki
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ウェリナに仇成す者

ある城との闘い。
ごっちゃごっちゃの戦闘シーンばっかり。















「…ユランスさま。」
「フィオか。…隣国で戦が始まったそうだな?」
「はい。けしかけたのは○○城。戦火は激しさを増していくばかりで、
 あわよくばボクたちも消してしまおうという算段ではないかと。」
「ふむ…それは思わしくない状況だな。…直ぐに招集をかけろ。」



「えー!あちきのコンビってまさかまさかのコイツゥ!?
 あちきすっごーーっくやりづらいんだケド!きゃはは!」
「ふん、あたしも同感だわ。…ユランス、コンビ代わってくれない?」

切り込み部隊として招集をかけられたのは
圧倒的攻撃力と情報収集力のある2人。
カヤが飛び込み敵を錯乱させ、
くろえが情報を入手するのが今回の任務だ。

「ユランスさまは前線には出られません。…貴女はユランスさまに馴れ馴れしすぎますよ。」
「固いことはいいじゃない~あたし、良い男って好きよ。ふふっもちろんあなたも」
「…ッ!早く行ってください!時間は限られています!」

文句ばかりのくろえをぴしゃりと窘めるつもりが、
すっかり彼女のペースに呑まれてしまったフィオを見て
ユランスは可笑しそうに笑った。



「ちょっとーあたしそんなに早く走れないし走りたくないんだけど。」
「おっそーい!そんなんじゃいつまでたっても城に着かないジャン★」

和気あいあい(?)と敵の本陣へ向かう2人。
ただでさえ刺々しかった空気がさらに一層張りつめた。

「…ふふ、どうやらお城まで行く必要は無いみたいよ。」
「きゃはは!好都合ってこういうコト?」
「そ、足引っ張らないでよネ。」
「きゃは♪120%ありえなーい☆」

先ほどまで仲違いしていた雰囲気は何処へやら。
背中合わせて敵と戦う姿はまさに名コンビ。
本能の赴くままに戦場を走りまわるカヤ。
舞うように美しく敵を切り倒すくろえ。
決着が着くのにさほど時間はかからなかった。

「つまんない。あれだけの人数でこの程度?」
「きゃはは!カヤの方が3人多くコロしたー☆」
「何言ってんのよ。あなたの数え間違いでしょ。」

闘いを終えればいつもの険悪な2人に戻った。
先を急ぐ2人の後ろに敵が次々と倒れ伏していくのだ。



「…カヤとくろえは無事敵陣に侵入したようですね。」
「あの2人に任せておけば当分心配はいらないでしょう。
 私たちは安心して今後の作戦を練るとしましょうか。」
「わざわざアジア支部からお呼び立てして申し訳ないです。」
「ふふ、いえいえ。このメンバーを貴方一人で動かすのは大変でしょう。
 私も微力ながら助太刀致しますよ。」
「助かります。」

本部に急遽招集されたのはアジア支部で二刀流の師範を務めているすばる。
彼の冷静沈着、明晰な頭脳はたびたびフィオを凌駕する。
そのためフィオはNoも持たない彼にこれほどまでの敬意を表するのだ。

「まず落とすべきは西のターミナルでしょうね。」
「ここは食材、武器、全ての貿易口ですね。」
「ここを落とせるかどうかが戦況を握ると言っても良いです。」
「カヤさんとくろえさんがミスするとは考え辛いですが。」
「ふふふ、その通りです。彼女たちのミスはもともと頭にはありません。」

そう言って笑うすばるの後ろで勢い良くドアが開いた。

「大変!カヤとくろえがやられちゃったよ!!!」
「「…!!!」」

飛び込んできたのはウェリナの諜報部員くろいぬ。
この任務のため、1週間ほど前から偵察に行かせていたのだ。
彼の慌てた様子から尋常ではないと察した2人は作戦を練り直した。



「…カヤさんとくろえさんが敵に捕らわれた可能性が出てきました。」
「唐突で申し訳ないのですが救援に向かってください。」
「あの子達もたいしたことないねぇ。アタシの睡眠時間どうしてくれんのさ。」
「まあまあ、良いじゃないの。このコたちの丁度良い運動になるわ。」

続いて招集をかけられたのは忍の技を持つツバキと
追跡なら右に出るものは居ないと言われる動物使いあきら。

「ふん。さっさと終わらせてアタシの安眠を取り返すよ!」
「ふふふ、相変わらずねツバキ…貴方と任務をするのは何年ぶりかしら。」
「さあねえ。そんな昔の話忘れちまったよ。」
「腕が鈍ってないと良いんだけど?」
「ははっ!それはこっちのセリフだよ!」

豪快に笑ったツバキが駆け出すと同時にあきらは大きな山犬に飛び乗り
2人は風のように闇に消えた。
計画を練り直すべく卓上に目を戻した2人の前に音もなくユランスが現れた。

「!!エカヒ…」
「すばるか。フ…その名で呼ばれたのはいつぶりだろうな。
 礼儀を重んじるお前らしい。」
「エカヒ自らこのような場所に…何かございましたか?」
「ふむ。思いの外大きな戦になりそうなのでな。
 "活動時間外"だが、あやつを叩き起そうと思う。」
「…ッ!"眠り姫"…をですか?それはまだ早計では…」
「あやつもたまには運動せねば体に毒であろう?なに、責任は我が負う。案ずるな。」

すばるの制止も聞かずユランスは至極楽しそうに微笑んだ。



「…ここで匂いは途切れてしまったわ。」
「ふん。敵の本拠地のようだね。」
「途中敵に出くわさなかったからもしかしなくても2人は無事なのかもしれないわね…」
「…無事を確認する前に引き返すかい?」
「まさか。」
「そうこなくっちゃ!」

2人は顔を見合わせて敵の本拠地に攻め込んだ。
彼女たちもまた、好戦的なウェリナの戦闘員なのだ。
すぐに見つかり囲まれたが尚も楽しそうな2人に相手は攻めあぐねているようだ。

「ふん、アタシたちを見つけたことを後悔するんだね。」
「ごめんなさいね。ここは通らせてもらうわ。」

目にもとまらぬスピードで敵をなぎ倒していくツバキ、
あきらは3匹の山犬に巧みに指示を出し連係プレーで敵を追い詰めていく。

「…ふう、こんなものかしら?」
「思ったよりあっけなかったねぇ。準備運動にもなりゃしない。」
「それなら丁度今私のかわいこちゃん達がカヤとくろえを見つけたみたいだけど
 そっちに合流してみる?」
「はっはっは!相変わらず仕事が早いねぇ!」

そい言ってあきらの腕に乗った白蛇を撫でてから、
2人は本来の目的、【カヤとくろえの救援】に向かった。



「…ひるね、夢の時間は終わりだ。」
「…………zzZ」
「ふむ、やはり起きぬか。ならば仕方ない。」

ユランスは小さく溜息をひとつついて、
ゆっくりひるねの耳元に口を寄せた。

「        」

ぱち。
何かを耳打ちしたかと思うと
"眠り姫"ことひるねは目を開き辺りを見回した。
ユランスは薄く笑って手を差し出す。

「貴様も現金なやつよ。さあ、我らもゲームに参加しよう。」



「チッ!骨のあるやつがちっとは居たようだねえ!!」
「ツバキ、貴方ボロボロよ。無理しない方がいいんじゃない?」
「そーそー!キャハッ!カヤたちに任せておやすみしてもいーいよォ?」
「ふふ、あたし一人だって十分だわ。城主がオンナっていうのが気に食わないけど。」
「馬鹿言うんじゃないよ!あんたたちだってボロボロのくせに!」

「…おしゃべりは済んだかしら?この城に攻め込んだこと、後悔なさい!」

女城主が手を振りかざすと一斉に敵の精鋭が4人を取り囲む。
いままでの敵とは空気が違う。
4人が決死の覚悟を決めた瞬間、
目の前を彩る赤、青、白、茶色、黒…

「随分ひどくやられたようだな。」
「後で治療しますので少し我慢してくださいね。」
「…zzZ(うとうと)」
「今回の件、相手を侮ったボクの責任です。」
「あれ?カヤとくろえ生きてた!」

カヤとくろえは最後の力を振り絞ってくろいぬに一撃を加え、笑って座り込んだ。
ツバキとあきらも安心したように座り込む。

「~ッ!!い、痛い!!全然元気じゃないか~…!」
「今のは貴様が悪いぞくろいぬ…早とちりの癖はまだ治っておらぬようだな。」
「ふふ、でも貴方が誤情報をボクたちに教えてくれなければ
 カヤさんとくろえさんへの援護は遅れていましたがね。」
「結果オーライということで。お手柄ですくろいぬさん。」
「なんだよ~照れるな!」
「…zzZ………ドジ。」
「ひるねちゃんなんか言った!?」

「戯れは此処までだ。我らの恐ろしさ、真の髄まで刻み込んでやろう。」

ユランスの声色が代わり、
それまでふざけていた彼らも眼の色を変えた。



「もうここは俺のテリトリーだよ。
 張り巡らされた糸は君たちの動きを逐一知らせてくれる。」
「…!こんなもの!!!」
「あ、言い忘れてたけど情報収集と攻撃、俺にとってこの2つは紙一重なんだよね~
 あんまり動くと…足、取れちゃうかも。」
「ぐあ!!!」
「あ、もう手遅れか。ごめんね~」


「次から次へと鬱陶しいですね。1匹見たら30匹は居ると言いますが…
 これじゃその5倍は居ます。」
「てめぇ!なめた口利いてんじゃねぇぞ!……ッ!!?」
「…まあ、ボクの1日の狙撃目標数は1000…想定の範囲内です。」


「ふう。お手合わせ、願いましょうか。」
「ははは!この人数相手にたった2本の刀で何ができる!」
「研ぎ澄まされた剣はマシンガンをも凌駕します。
 残念ながら貴方達は本当の剣というものを知らないようだ。」
「なにをごちゃごちゃ抜かしやがッ…ぐぁ…!!」
「もしこの後立ち上がることが出来たなら、私が手ほどき致しましょう。」


「zzZ」
「おい!この小娘立ったまま寝てやがる!」
「やる気あんのか!?一気にやっちまえ!!」
 ( ぱ ち )
「…!コイツ起き…!!ぐああ!!」
「小娘一人が…なんて力だ……これじゃ城ごと壊れちまう。」
「…おきたら…運動…しなきゃ。」



一気に形勢が逆転した戦場を見て女城主は一人後ずさる。
背後からはたと感じた殺気に背筋が凍った。

「…貴様らにもはや勝ちは無い。
 ここで降参すれば命だけは見逃そう。」
「くっ!」
「しかし金輪際、我らに害をなすことは許さぬ。…次は、無い。」

戦意を喪失し崩れ落ちる城主を尻目に
ユランスは冷たい瞳で言い放った。


この戦いはウェリナの完全勝利で幕を閉じるのであった。














------------------------------------------------------------
戦闘とか作戦とかうまく書けたらいいんだけど、
やっぱりごちゃごちゃしてしまった…
登場人物多すぎてなにがなんだかわからないし長すぎるけど
とりあえずみんな出せて満足!

お粗末でした!
[PR]
by meniydaichuki | 2012-06-18 16:27 | すべた