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ナヅナ家のはっちゃけ日常。    時々SSも落っこちてたり。


by meniydaichuki
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お中元返し

相談してるだけです^^;
お渡し編書けなくて申し訳ない;
彩斗の黒さが垣間見れますよ♪笑














『頂いてばかりじゃ悪いわ!
 私達もお中元をあげましょう!』
『おお皐月!お前にも人に悪いなと思う心があったのか!!』

勢い良く皐月さんが提案し、勢い良く神奈がいらない事を言う…
当然神奈は皐月さんに打たれて地面に突っ伏している。
こうなるのわかってるんだから、最初から言わなきゃいいのにね…

『彩斗!あなた何が良いと思う?』

笑顔でカタログを広げてくる皐月さん。
当然僕は笑顔で答えるよ。
あそこの馬鹿とはそもそも作りが違うから。

『そうだね…夏だし涼しげな物が良いよね。』
『そうめんとか?』
『…ありきたりだなぁ…ツマンナイ男。』
『ちょ!今なんつった彩斗ォォォ!!』
『ツマンナイ男。そう言ったんだけど違うの?』
『…いえ。俺はツマンナイ男です;』

鬱陶しい神奈が絡んできたから笑顔で答えてあげた。
当然、皐月さん達に見せるような笑顔じゃないよ?
男の子限定★

『そうめんねぇ…確かにありきたりだわ。』
『お酒とかどうよ?アモンとかよく飲むだろ。』
『…未成年の子にはいらない物じゃないか。』
『全く…神奈はどうでもいい提案ばかりね。
 頭も凡人なの?』
『え?凡人駄目なの?あたかも普通が駄目な言い方してんじゃねぇよ!
 普通がイチバンだろ!普通は!!』
『もう訳わかんないよ、神奈。少し黙ってて。』
『……ハイ…。』

全く…何もかも普通でツマンナイね、神奈は。
うーん…でもお中元、何あげるか迷っちゃうよ。

『おや…お中元のカタログですか。』
『銀牙じゃない。良い所に来たわね!
 お中元のお返しがしたいんだけど、何あげるか迷っちゃって…』
『それでしたらこのマフィンなんていかがですか?
 涼しげで美味しそうですよ。』

銀牙さんが指したのは【ティリア・マフィン】
確かに涼しそうだね。どっかの馬鹿とは大違いだよ。

『あら!良いじゃない!
 確か瑶姫さんがティリア好きだったわよね。』
『ええ。ですからチョイスしてみたのですが。』
『流石銀牙さん。どっかの馬鹿とは大違い。』
『どっかの馬鹿って俺の事?ねぇ、俺の事なの?彩斗。』

とうとう我慢できずにホントの事言っちゃった。
まぁ絡んでくる神奈は無視しても良いよね。ウザイから。

とりあえず銀牙さんのチョイスで【ティリア・マフィン】は決定。
『後はご自由にどうぞ。』と笑顔で去っていった。
ホントにあの人は頼れるなぁ…

『かッみなッ♪なにやってんのォ??』
『うぉ!いきなり後ろから抱きつくな!ビックリするだろ!!』
『細かいコト気にすんナよォ★普通だナァ…』
『だから普通で何が悪い!良い事だろーが!!』
『…うッざ。
 トコロで彩斗ォ~何やってんノ??』
『この間のお中元のお返しをしたいって皐月さんが言うから、
 今決めてる最中なんだよ。』

『うざいって何だ、ムルムル!!』って神奈が言ってるけど、
僕達は華麗にスルーした。
あんな奴に付き合ってたら日が暮れちゃうよ。

『ふーん♪そォなんだァ★』
『ムルムル、何か良い案無いかしら?』
『そうだナァ…じゃあコレはァ??』

ムルムルちゃんが指差したのは【プレインネッグ・ネッグノッグ】
意外と普通の物を頼んでてちょっと驚いた。
神奈じゃないから言わないけど。

『あら…意外と普通の物を選ぶのねぇ…
 ムルムルの事だから奇怪な物を選ぶと思ってたんだけど。』
『この前の宇宙儀が気に入ったカラねェ★
 真面目に選んでやったンだァ♪』
『真面目にって…お前いつもはふざけてたのか!』
『当たり前ジャーん♪楽しいデショ?』
『…そうだな。』
『まぁ、これで良いんじゃない?美味しそうだし。』
『そうね。ムルムルの珍しいチョイスだから。』
『ナニそれェ…ボクを貶してるノ??』
『い、いえ!全ッ然貶してなんか無いのよ?』
『ならイイんダけどォ…★』

皐月さんまでもが焦るムルムルちゃんの笑顔。
僕より性質悪いかな?
僕がそう考えている間に『じゃあ後テキトーに頑張ッてェ♪』と、
片手をひらひらさせながら去っていったムルムルちゃん。
また実験室に篭って玩具を増やすつもりかな?

『これで2つ決まったわ!』
『もう良いんじゃねぇの?』
『甘い!!この前5つも頂いたじゃない!
 2つなんて少なすぎるわ!!』
『た、たしかにそうだけどよォ…』
『皐月さんの言う通りだよ、神奈。
 やっぱりキミは最低だ。』
『…』

少しいじけて隅の方で俯いてる神奈。
あー…キモイったらありゃしない。
そこへ「ルンタルンタ♪」という効果音がピッタリな餡蜜ちゃんが来た。

『皆様集まって何をしているでございまするか??』

至極不思議そうにカタログを覗き込む餡蜜ちゃん。
そして何かを見つけたように目を止め、目を輝かせ始めた。

『皐月姉様!わらわはこれが食べたいでございまする!』
『え?どれ??』

餡蜜ちゃんの指していたのは【イチジク・アイスクリーム】
あー…確かに好きそうだな。

『餡蜜、これはお中元なのよ。
 自分が欲しいのじゃなくて相手が欲しいのをあげるの。』
『でも皐月さん、アイスクリームは良いんじゃないかな?
 夏と言えば冷たい物だよ。』
『そうね…アイスクリーム…良いわね。』
『伊織兄様が喜びまする!!』

いや。それは違うと思うけど…口には出さない。
だって言ったら餡蜜ちゃんが傷つくじゃないか。
どっかの馬鹿みたいにバシバシ突っ込まないのが僕の主義。

『そうね。自分が貰って嬉しい物を人にあげろ、ってよく言うものね。
 じゃあ3つ目はイチジク・アイスクリームに決定よ!』
『嬉しいでございまする!
 早速伊織兄様の所へ報告に行ってきますえ♪』
『いや、お中元の報告ってどうかと思うよ餡蜜。』

微笑ましく見ていたのにまた神奈の馬鹿が…
餡蜜ちゃんはあれで良いんだよ。傷ついたらどうするんだ。
馬鹿は口出ししちゃいけないよね…?

『神奈。ちょっとこっち来て。』
『な、なんだよ!行かねぇよ!!』
『来て。』

笑顔でそう言ったら大人しく来た神奈。
そしてちょこっと忠告してあげたら黙っちゃったよ★
灰色のオーラが見えるくらい落ち込んじゃった。
まぁ良いけど。

『ではわらわは言って参りまする!』
『気をつけてね。知らない人に付いて行っちゃ駄目だよ?』
『心得ておりまする♪彩斗兄様は優しいでございまするな♪』

にっこりと満面の笑みで微笑みかけてくる餡蜜ちゃん。
やっぱり可愛いなぁ。

『皐月…俺アイツが怖ぇよ…』
『え?どこが?すごく優しいじゃない。』
『お前…色々勘は鋭いのにこういうとこ鈍感だよな。』
『どうゆう意味よ…。』
『神奈、またこっち来て?』

いらない事を皐月さんに吹き込んでるみたいだから、
ちょっと忠告してあげた。
そしたらまた落ち込んで、部屋に帰って行ったよ。
全く…口だけのひ弱なんだから。

『彩斗。あと1つくらいは欲しいんだけど、何か案ある?』
『うーん…夏らしくスイカなんてどうかな?』
『あ!それ良いわね!スイカにしましょ♪』
『これで4つだね。まだ選ぶの?』
『うーん…特に目ぼしい物無いから、これくらいにしましょうか?』
『そうだね。』

こうしてお中元は決まった。
アモンみたいに便利な使い魔なんて居ないから郵送したんだけど、喜んでくれたかな?
今度ご挨拶に行かなきゃ。

でも…この後1週間くらい神奈が部屋から出てこなくなったのはなんでだろうね?
僕にはわからないよ♪











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お中元決定までの道のり。
神奈…不憫です;笑
とりあえず彩斗の黒さを出したかった!
彩斗は神奈をいじり倒してると良いよ♪
神奈ほどいじって面白いのは居ないからね^v^*
私もお渡しに行こう編書きたかったんだけど、指が攣りそうなのでリタイア;

お粗末でした!
by meniydaichuki | 2007-08-02 19:02 | ほのぼの